2000年09月27日
三菱化学、水島でアルファオレフィン設備を1万トン増強
来年10月めどに反応機を増設~6万トン体制に
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:三菱化学

 三菱化学は27日、水島事業所においてアルファオレフィン反応機を増設、2001年10月をめどにアルファオレフィンの生産能力を現在の年産5万トンから6万トンに引き上げる、と発表した。
 アルファオレフィンは、エチレンの重合により製造され、ポリエチレンコモノマー、合成洗剤、界面活性剤、潤滑油、ワックスのほか可塑剤や洗剤に使用される高級アルコールなどの原料として使用されているが、ポリエチレンコモノマー用途を中心とした既存の需要に早期に対応するため、反応機を増設、生産能力を6万トンに引き上げることにしたもの。
 一方で、ポリエチレンコモノマーや合成洗剤需要についても今後の成長が見込まれ、今回の増設は次期大型増強につながるものとして位置付けている。
 同社の界面活性剤事業は、今回増設を行うアルファオレフィンのほか、エチレンオキサイド、ソフトアルキルベンゼン、高級アルコール(ドバノール、ダイヤドール)、エトキシレート、グリコールエーテルなど幅広く展開しており、その品揃えに強みを持っている。今回の増設は、各製品間におけるシナジー効果を見極め、同事業の基盤強化とさらなる拡大を目的としている。