2016年02月03日 |
農水省、生物機能の高度活用で研究会設置 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:農林水産省 |
農林水産省は3日、経済産業省など関係省庁と連携して、農業と生物機能の高度活用で新価値を創造するための方策の検討に乗り出すと発表した。このため「農業と生物機能の高度活用による新価値創造に関する研究会」を9日に設置する。8回程度の会合を予定している。 同省は、近年、遺伝子組換えカイコによる医薬品生産の実用化など、農作物が有する生物機能の高度活用によって、従来用途とは全く異なり、既成の価値観を変える製品が生み出されつつあることに着目した。ビッグデータの時代を迎え、膨大で多様な生物情報の取得・解析の中から新たな示唆を見いだし、従来にない物質生産を目指す動きは、イノベーションによる新価値創出として期待される。 その一方で、目的とする生産物の種類や用途、成分、生産に用いる技術等によって、どのような考え方に基づいて生産管理・品質管理が求められるのか、とくに野外生産の場合は明らかになっていないことも多い。 このため同省は、生物機能を活用した取り組みの現状と課題や、革新技術が早期に社会実装されるための適切な環境整備の方向性を検討する研究会を開催することにした。当面、遺伝子組換えカイコの生産とこれを用いた医薬品生産について、現状と課題などを検討する考えである。 |