2016年02月15日
カネカ、米社と抗体医薬品精製用資材販売で提携
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:カネカ

カネカは15日、米国ポール社(本社・ニューヨーク州)との間で、抗体医薬品精製用資材のプロテインAクロマトグラフィー担体「カネカKanCapa」に関する販売契約を締結したと発表した。ポール社が同製品をグローバルに販売するための包括的な条件を取り決めた。同製品は、カネカが2012年に上市し、すでに各社での採用実績がる。

この製品は、抗体に特異的に結合するタンパク質(プロテインA)の抗体吸着容量・アルカリ耐性・繰り返し使用に耐える安定性を独自のタンパク質改変技術により高めた抗体医薬品精製用資材。「リガンド」高架橋セルロースに固定化することにより、高流速での精製処理を実現した。

ポール社は、カネカ製品を採用することで、培養から精製までの連続生産システムを完成し、新しいバイオ医薬品生産プロセスとして提案を可能にする。

カネカでは、従来の直接販売ルートに加え、ポール社のルートを活用することでさらなる事業拡大を図る。6年後に関連事業も含めて売上高100億円を目指す。