2016年02月18日
京大、木質バイオマス成分の物質量決定法開発
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:理化学研究所、京都大学

京都大学は18日、片平正人教授(エネルギー理工学研究所)らと理化学研究所のグループが共同で木質バイオマス中の様々な成分の物質量を正確に決定する手法(TAF法)を世界で初めて開発したと発表した。

木質バイオマスは、化石資源の代替資源として期待されており、バイオエネルギーの原料とする研究が盛んだ。
木質バイオマスは多成分からなっているが、各成分の物質量が正確につかめないため、木質バイオマスを利活用していくうえで障害になっていた。

京大の研究グループは、NMR(核磁気共鳴)法を用いることで、木質バイオマス中の様々な成分の物質量を正確に決定するTAF法を世界で初めて開発することに成功した。木質バイオマスからバイオエネルギーや各種製品の原料を獲得する工程の確立が促進されると期待される。