2016年02月25日
日本化学会、「高校化学」11用語の変更を提案
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日本化学会は25日、高等学校の化学で改善が求められる11の化学用語についての提案を発表した。
日本化学会は昨年3月、高等学校の教育現場で問題となっている化学用語15語の改善提案を行い公表したが、今回、高校化学に収載されている用語9、表現法1、法則名1の合計11用語を提案した。

■提案内容
▽「アルデヒド基」は「ホルミル基」に変更する。
▽「活性化状態」は、遷移状態のことで日本の高校教科書だけが「活性化状態」としており、「遷移状態」に変更する。
▽「幾何異性体」は、「シス―トランス異性体」と混在使用されており、「シス―トランス異性体」に一本化する。
▽「ケトン基」は、「カルボニル基」に変更する。
▽「光学異性体」は、「鏡像異性体」と混在使用されており、「鏡像異性体」に一本化する。
▽「沸点上昇度・凝固点降下度」は、「沸点上昇」、「凝固点降下」に統一する。
▽「両性元素」は、高校でほぼ例外なく使われており、「両性」は両性を示す物質群の修飾語として使う。
▽「化合」については、中学校では単体どうしの反応だけに使用を限る。
▽「二酸化マンガン、酸化マンガン」は、両方の表記を認める。
▽「反応熱などの符号」は、見直すべきである。
▽「質量作用の法則」は、「化学平衡の法則」に変更する。