2000年09月25日
中外製薬、「抗体医薬品」本格プラント建設
宇都宮、浮間両工場に89億4,000万円の大型投資
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:中外製薬

 中外製薬は25日、遺伝子工学や抗体工学技術を使って開発してきた抗体医薬品事業を拡大強化していくため、宇都宮工場と浮間工場に抗体医薬品の商業生産設備および治験薬製造設備を建設する、と発表した。
 宇都宮工場は延べ床面積8,000平方メートルの施設に容量1万リットルの培養槽と精製設備をそれぞれ1系列を導入、大量生産が要求される第〓相臨床試験用治療薬ならびに上市中あるいは新規に上市する抗体医薬品の製造プラントとして活用、国内外に供給するための拠点としていく。着工は2001年初め、本格稼動は2002年4Qの予定。
 一方、浮間工場の新プラントは、容量2,500リットルの培養槽と精製設備それぞれ1系列からなり(床面積2,100平方メートル)、治験用原薬プラントとして活用する。同工場には同規模のバイオ医薬品用治験原薬製造プラントがあり、2棟目となる。
 着工は宇都宮工場と同じく2001年初め、本格稼動入りは2002年3Qを目標。
 両工場のプラント建設に要する総投資額は89億4,000万円。同社は今後ともゲノム研究を最大限に活用して、バイオ医薬開発に積極的に取り組んでいく方針という。