2016年03月02日
東邦テナックス、ドイツで熱硬化性CFRP一貫生産体制構築
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:帝人

帝人グループの東邦テナックス(本社:東京都千代田区、吉野隆社長)は2日、欧州の事業会社であるトーホー・テナックス・ヨーロッパ(本社・ドイツ・ブッパタール市、TTE)がハイプレッシャーRTM成形機を導入し、一昨年開発したプリフォームの自動製造プロセズ(PVP)を組み合わせることで、熱硬化性炭素繊維複合材料(CFRP)の一貫生産体制を構築したと発表した。

これにより、複雑な形状や、同一部品の中で厚みの異なるコンポジット部品を製造することが可能になった。この生産体制によるCFRPは、すでに欧州の自動車メーカーに採用されており、さらに複数の国内外メーカーとも取り組みを開始している。

帝人グループは、量産性の高い熱可塑性CFRP製品を開発し、これまでにないCFRPによる量産部品市場の開拓を強力に進めている。今回の熱硬化性CFRPの生産技術開発を契機として、性能と量産性という顧客ニーズに対応し、熱硬化性、熱可塑性の両面からCFRPソリューションを提供していく方針である。