2016年03月04日
東邦テナックス、独政府の技術開発プロジェクト参画
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:帝人

帝人グループの東邦テナックス(本社・東京都千代田区、吉野隆社長)は4日、欧州事業会社のトーホウ・テナックス・ヨーロッパ(TTE)社が、ドイツ政府の支援を受けた、自動車の軽量化や生産工程の効率化を目的とした技術開発プロジェクト「iComposite 4・0」に参加すると発表した。

同プロジェクトは、ドイツ国内企業など10団体による共同開発プロジェクトで、ドイツ政府が情報通信技術と製造技術の統合を目指して提唱する「Industry 4・0」のコンセプトに基づき推進する。

自動車産業では、繊維強化プラスチックなどを用いた車体の軽量化が進められているが、その製造工程においては素材の半分程度が端材となるなどロスが大きく、生産の効率化が課題となっている。こうした課題への取り組みとして、TTE社は「iComposite 4・0」への参画を通じて、従来の樹脂射出成形に3Dプリントなどの最新技術や高度な処理能力を持つインテリジェント制御システムなどを組み合わせながら、端材や生産コストの削減に向けた技術開発を進めていく方針である。