2016年03月07日 |
石化協、鹿島で「事故事例巡回セミナー」 |
【カテゴリー】:環境/安全 【関連企業・団体】:石油化学工業協会 |
石油化学工業協会はこのほど、三菱化学・鹿島事業所で「第14回 事故事例巡回セミナー」を開催した。「工場の安全確保に必要なものは何か」と、同協会では2009年から年2回のペースで全国のコンビナート各地をたずね、業界の大先輩を招いて、過去の経験談や苦労話を“生の声”で聴く巡回教室を開いてきた。 半田安・元三井化学技術研修センター長が「化学産業100年、事故から何を学んできたか」、清水健康・元旭化成環境安全部担当部長が「化学プラントの安全と現場管理者に求められるもの」と題し、熱のこもった講演を行った。 半田氏は「一時事故は減っていたのに、2000年代に再び増えはじめた。プラント建設時代の経験豊富な世代が定年退職期を迎えたことが原因ともいわれている。近年の重大事故を見ると、過去の事故の繰り返しだ。過去から学ぶことで防ぐことはできたはずだ」と、主な事故例をあげて何が必要かを説いた。 清水氏は「最近、プラント建設、新規運転の機会がなく、現場管理者は経験による技術の習得や勘どころの習得ができなくなっている。これを自覚して常にレベルアップを図り、積極的に危険の芽を摘み取る必要がある」と自身の経験をもとに問題点を指摘し、管理者のあるべき姿について説明した。 会場には周辺企業10社から保安・技術部門の管理職約110人がつめかけ、真剣な表情で聴き入っていた。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1457324331.docx 熱心に聴き入る受講者たち |