2016年03月09日
積水化学、大容量フィルム型リチウムイオン電池事業化
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:積水化学工業

積水化学工業は9日、塗工プロセスによる大容量フィルム型リチウムイオン電池の開発に成功したため本格事業化に着手すると発表した。高安全・長寿命・高容量を同時に実現したフィルム型リチウムイオン電池として今後、定置・住宅用蓄電池をターゲットに市場展開する。

同社は、2114年夏からサンプル評価を実施してきたが、その結果、大判、薄型、大容量の特徴を活かした分野に特化し、定置・住宅分野、車載分野から市場投入することを決めた。定置・住宅分野では住宅メーカーやシステムメーカーとも連携していく方針で、2016年度中の出荷を目指す。車載分野は2020年以降に参入する計画だ。

同電池の特徴は、(1)高い安全性(2)長寿命(15年以上)(3)高容量(一般的な市販蓄電池の約2倍)で省スペース化を実現した、など。生産体制はエナックス(一部株式保有)と連携して整備する。
また、同時に他分野にもサンプル提供するなど、積極的に市場開拓していく方針だ。