2016年03月09日
京大、植物体内共生菌の「中心核」存在発見
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:京都大学

京都大学は9日、東樹宏和・人間・環境学研究科助教授を中心とする研究チームが、植物の根に共生する真菌類(きのこ・かび類)が形作る複雑な「相互作用ネットワーク」の構造を解析し、植物体内で繰り広げられる複雑な共生微生物間の関係において、「中心核」となる種が存在することを発見したと発表した。

「中心核」となる微生物を特定する解析技術により、植物の生育を促す「善玉菌」の定着を促進したり、植物に寄生する「悪玉菌」を排除したりする技術の研究が加速すると期待される。

とくに、肥料や農薬の使用を抑えつつ植物の健康状態を制御する技術を発展させるうえで、微生物を利用した新たな研究の方向性を示す成果となる。