2016年03月14日
クレハ・新中計「製品差別化と新事業創出」挑戦
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:クレハ
新中計を説明する小林社長

クレハの小林豊社長は14日、2016-18年度の3カ年新中期経営計画「Challenge 2018」を発表した。
これまで収益の基盤だった化学製品(医薬・農薬)部門は事業環境の変化の中で収益力低下が避けられないとし、製品差別化と新事業創出に全力投入する。ただ、有望テーマの創出はこれからで、新中計は「将来の発展に向けた土台づくりの期間」と位置付けた。

「これまで中計策定に4回携わってきたが、全て未達に終わった。その反省を込めて今回は手堅く、達成可能なところに目標を置いた。量を求めるのではなく差別化された商品で戦う。“技術立社”の精神を活かす」と、目標達成に強い意欲を見せた。

2018年度の数値目標は、売上高1700億円(15年度予想は1450億円)で250億円の増加。
営業利益は160億円(同120億円)で250億円の増加、営業利益率は9・4%(同8・3%)、純利益は90億円(同70億円)で20億円の増加。1株当たり利益は43・7円(同40・73円)。海外売上高比率は32%から37%への上昇をめざす。
また3年間の設備投資額500億円、減価償却費350億円、研究開発費200億円を見込む。

■セグメント別売上高(2018年度) 単位:億円( )2015年
◇機能製品 :550(380)
◇化学製品 :300(320)
◇樹脂製品 :500(440)
◇建設関連 :130(160)
◇その他  :220(150)
◇合計   :1700(1450)


ニュースリリース
http://www.kureha.co.jp/newsrelease/uploads/kc2018_presentation_jp.pdf