2016年03月16日 |
宇部興産、中国にDMCライセンス LIB電解液向けもJV事業化 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:宇部興産 |
宇部興産は16日、中国の中堅肥料会社、中塩紅四方(本社:安徽省合肥市)にジメチルカーボネート(DMC)製造技術を供与することにしライセンス契約を締結したと発表した。中塩紅四方は合肥市の工場に年産10万トンのDMC製造設備を建設する。2017年末稼動開始予定。宇部興産の同技術ライセンスは初めて。 DMCは塗料用などの溶剤や自動車ガソリン添加剤などとして、引き続き需要の増大が見込まれている。 また宇部興産は、現地で高純度DMCを事業化するため今年6月、中塩紅四方と合弁会社で「中塩紅四方宇部新材料科技有限公司」を設立する。資本金は2450万人民元(約4億2000万円)で出資比率は中塩紅四方50%、宇部興産40%、その他10%。 新会社は、中塩紅四方が生産するDMCのうち約10%を引き取り、高純度化して江蘇省張家港市にある宇部興産グループのリチウムイオン電池(LIB)用電解液工場に供給する。また中国内の電解液メーカー向けに販売する。 高純度DMCはLIB電解液の主要溶剤の一つで、電気自動車向けなどに需要は今後大幅な拡大が見込まれている。宇部興産は中国に新たな生産拠点を設けることで、品質・コスト両面で市場優位な供給体制を構築する。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1458108414.pdf |