2016年03月16日
宇田川VEC会長「今後も国内出荷はプラス基調続く」
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

塩ビ工業・環境協会(VEC)の宇田川憲一会長(東ソー社長)は16日の定例会長会見で、2月の塩ビ樹脂国内出荷が2カ月ぶりにプラスとなったことについて、「今後もプラス基調で推移していくだろう」と語り、消費増税の反動で長い間低迷していた国内出荷の流れがようやく大きく変わるとの見解を示した。とくに注目しているのは土木・建設関連分野の動向で「予算など段取りはついたのに労働力不足で計画が遅れるなどのケースもあり出荷増につながらなかった。そろそろ期待できるのではないか」と、本格回復に期待感を示した。

VECが16日に2月の塩化ビニル樹脂(PVC)と塩化ビニルモノマー(VCM)の生産出荷実績を発表した。
PVCの生産は14万2898トン、前年同月比11・6%増で11カ月連続のプラスとなった。国内出荷は、8万4668トン、同3・0%増で2カ月ぶりのプラス。このうち主力の硬質用及び軟質用、電線・その他の3用途が揃って3カ月ぶりのプラスとなった。輸出はインド向けが好調なため5万2961トン、同30・1%増で2カ月ぶりの増加。この結果、出荷総計は13万7629トン、同11・2%増で2カ月ぶりにプラスとなった。

一方、VCMの生産は21万3544トン、同4・1%増で13カ月連続のプラス、国内出荷は14万8620トン、同7・8%増で12カ月連続のプラス、輸出は6万2634トン、同11・8%減で4カ月ぶりにマイナスとなったが、これは内需を優先して出荷したため。出荷総計は21万1254トン、同1・1%増で22カ月連続のプラスとなった。


ニュースリリース参照

PVC
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1458109440.xls

VCM
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1458109440.xls