2000年09月21日 |
宇部興産、ポリイミドフィルムの第6期増設工事に着手 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:宇部興産 |
宇部興産は21日、電子情報通信分野向け機能性材料事業におけるコア製品の1つであるポリイミドフィルム(商品名:ユーピレックス-S)の第6期増設工事に着手した、と発表した。19日に宇部興産ケミカル工場西地区内で、関係者を集め起工式を行ったもので、当初計画より1年早めた2001年半ばの完成を予定している。 同社は、1997年から3年間でポリイミドフィルムの生産能力を倍増してきたが、今回の増設によりさらに50%増強、引き続き拡大する需要に対応した安定供給体制を構築する。 ポリイミドフィルムは、LCD(液晶表示装置)向けを主体としたTAB(自動テープボンディング)方式のIC実装基材として、90%超えるシェアを有している。需要先であるノート型パソコンや携帯電話、PDA(携帯情報端末)などが高い成長率を維持するとともに、今後はCSP(チップサイズパッケージ)化されたメモリーやロジックLSI向けの需要も急激な伸びが予測されている。 宇部興産は、ポリイミドフィルムを中心とした商品群に加え、高耐熱成形材料、電子部品用コーティング剤、高耐熱接着剤、宇宙用断熱材料など、特徴のある高付加価値商品を展開していく計画で、ポリイミド事業全体の売上高を早期に200億円に拡大する目標を掲げている。 |