2000年09月21日
平成ポリマー、中間期および通期の業績予想を修正
【カテゴリー】:人事/決算
【関連企業・団体】:昭和電工

 平成ポリマーは21日、2000年2000年9月中間期および2001年3月期の業績予想について、修正値を発表した。
 中間期の修正理由について、売上高では、クロス・フィルム品が土木用資材が公共投資の不活発な中、海外安値品との競合もあり数量・価格とも下落、景気回復により需要伸長が期待されたラミネート品も依然低迷しており、減少する見通し。また経常利益は、労務費など固定費の削減を進めたものの、売上高の不振により減少、中間純利益については、不動産取得による特別利益があるものの、時価会計移行にともなう評価損などによる特別損失を計上するため、経常利益の減少をカバーするには至らない見込み。
 一方、通期の修正理由について、売上高は下期に国内経済の回復により情報関連の需要増が予想されるほか、公共事業の復活も見込まれることから、クロス・フィルム品、ラミネート品とも売上増を予想している。経常利益は下期の売上高回復とともに、前期から取り組んでいる収益改善策の効果が出てくると期待、上期の赤字を削減することができると予想している。当期純利益では、下期に実施を計画している早期退職制度により特別損失を計上する予定であり、通期でも損失が発生する見通しとなっている。
 さらに配当予想については、当期純損失が発生するものの、前期繰越利益のほか、圧縮積立金取崩額が発生するため、これに一部の別途積立金の取崩しも考慮し、予定通り1株当たり3円の配当を継続する考え。
 なお、親会社である昭和電工の連結決算に与える影響については、今回の修正予想と前回発表予想とのギャップが、売上高、経常利益、当期純利益とも、連結決算数値との比較では小さいものであるため、昭和電工の2000年12月期決算への影響は軽微であるとしている。

[2000年(平成12年)9月中間期単独業績予想修正]
修正値(前回予想)増減額 増減率の順(単位:百万円、%)
◇売上高 6,170(6,650)△480 △7.2
◇経常利益 △196(40)△236 -
◇当期純利益 △54(0)△54 -

[2001年(平成13年)3月期通期単独業績予想修正]
修正値(前回予想)増減額 増減率の順(単位:百万円、%)
◇売上高 13,009(13,400)△391 △2.9
◇経常利益 △139(118)△257 -
◇当期純利益 △67(15)△82 -