2000年09月21日 |
ABS樹脂の国際市況上昇、10月1,200ドル台へ |
原料SM、ブタジエンの高騰背景に |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
ABS樹脂の国際市況が上昇気配を強めており、商社筋によると、10月分トン当たり1,200ドル台乗せが確実となってきた。 原料であるSM(スチレンモノマー)に続いてブタジエン価格が高騰してきたことが原因だが、需要そのものも好調で、とくに中国からの引き合いがさらに活発化しているという。 ABS樹脂の市況は春先までCFR香港でトン1,000ドル台だったものが9月には1,100ドル台となるなど上昇機運にあった。 中国は一時台湾からの買い付けを減らし、欧州品を手当てするなど“政治がらみ”の動きが見られたが、最近は関係が修復、買い付けが再開されている。 中国のABS樹脂の輸入量は依然活発で、昨年は1Q24万8,899トン、2Q34万5,363トン、上期計59万4,262トンだったが、今年は1Q31万8,278トン、2Q34万5,526トン、計66万5,526トンと、上期だけで前年比11.7%増加している。 |