2016年03月23日 |
京大など、高性能ナノ繊維強化樹脂を開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:京都大学 |
NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は23日、京都大学を中心とする産学連携グループが耐熱性と樹脂との相溶性に優れた軽量、高強度の高性能ナノ繊維と、同材料で補強した樹脂複合材料の連続製造プロセス(京都プロセス)を世界に先駆けて開発したと発表した。NEDOプロジェクトの成果。 また、これらの技術をもとに、木材や竹などの原料から樹脂複合材料まで一貫製造するテストプラントを京都大学宇治キャンパス内に完成させ、稼働を開始した。 今後は、複数の企業や公的研究機関に向けて、テストプラントで製造したサンプルの提供を開始する予定だ。これにより、植物由来の高性能ナノ繊維で強化した樹脂複合材料の用途開発が進むことが期待される。持続型資源による低炭素社会の実現にも貢献することになる。さらに強化樹脂成型物の実用化を目指し、化学・樹脂メーカーや自動車、家電、住宅メーカーと連携しながら生産技術の最適化に取り組む方針だ。 |