2016年03月29日
ゼオン化成、メキシコに自動車用コンパウンド工場
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:ゼオン化成、日本ゼオン

日本ゼオンは29日、子会社であるゼオン化成(本社:東京都千代田区、小倉由郎社長)が、メキシコに塩化ビニル樹脂を原料とするパウダースラッシュ用樹脂コンパウンド(PVC/PSC)工場の建設に着手したと発表した。

ゼオン化成は昨年7月、100%出資のゼオン化成メキシコ(ZKMX)を設立。日系・欧米系自動車メーカー各社との交通アクセスに恵まれた同国サンルイスポトシ州の工業団地に、第一期年産1,200トン工場を着工した。2017年4月生産開始の予定。引き続き市場動向を見て設備を倍増する。

コンパウンド製品「PVC/PSC」は意匠性・成型加工性に優れコスト的にも有利なことから、インビジブル・エアバッグ・システム用表皮材として、国内外の自動車メーカーで採用が進んでいる。今後の北米・メキシコ市場の増大に対応するため新工場建設となった。

ゼオン化成としては、国内の茨城工場、中国の常熟工場に次いでメキシコが3拠点目となる。今後も世界規模で広がる自動車産業に向けてグローバル対応していく方針だ。

【ゼオン化成メキシコ社(ZKMX)の概要】
・ 社名    :Zeon Kasei Mexico S.A. de C.V.
・ 代表者   :大貫利和
・ 所在地   :サンルイスポトシ州サンルイスポトシ市 コリナス工業団地
・ 生産品目  :パウダースラッシュ用樹脂コンパウンド
・ 生産能力  :第1期 年産1,200トン、第2期 年産1,200トン(合計2,400トン)
・ 稼動予定  :2017年4月
・ 資本金   :12.7百万米ドル
・ 出資比率  :ゼオン化成:100%


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1459219625.pdf