2016年03月29日 |
帝人、松山事業所のパラ系アラミド繊維増強 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:帝人 |
帝人は29日、松山事業所(愛媛県松山市)のパラ系アラミド繊維「テクノーラ」の生産能力を約10%増強すると発表した。投資額は約15億円で、今年6月に着工し、2017年10月の稼働開始を目指す。 パラ系アラミド繊維は、強度、弾性、耐衝撃性などに優れる高機能素材で、主として自動車用ゴム資材補強、コンポジット補強、土木建築資材、ロープ、ケーブル、防護衣料などに使用されており、今後も安定した市場成長が見込まれている。 帝人グループは、松山事業所で生産する「テクノーラ」とテイジン・アラミドB/V(本社・オランダ)が生産する「トワロン」の2種類のパラ系アラミド繊維を展開しており、世界市場で約2分の1を占める。とくに「テクノーラ」は、伝動ベルトやホースなどのゴム補強、地盤補強など、過酷な条件下での用途開発が進み、フル生産状態が続いている。このため製糸工程などの増設により約10%の能力アップを行うことにした。 |