2016年03月30日
クラレ子会社、桜の花の断面、ナイロン糸を開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:クラレトレ−ディング
桜の花のような断面(左は処理前)

クラレトレーディング(本社:大阪市北区、村井研三社長)は30日、5枚の花びらが桜の花のかたちをした断面の吸水性ナイロン糸を開発したと発表した。
汗を素早く吸いとり、風合いにも優れるなどの特長をもつ。インナーやスポーツ向け繊維としてこのほど本格販売を開始した。
クラレ独自開発による水溶性樹脂「エクセバール」技術を生かして開発した。糸の側面に直径7.5ミクロンの花びらを5枚つけた構造をしており、水分が溝を伝わる毛細管現象によって給水拡散性を大幅向上させた。通常のナイロンと比較して肌への接触面が少ないため、感触がさらりとしており、これまでのサンプル・テストで高い評価を得てきたという。
西條工場で生産。初年度売上高5億円をめざす。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1459309414.pdf