2016年04月05日
環境省GL、太陽光発電設備の3R 問題点ない
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:環境省

環境省はこのほど、太陽光発電設備の将来の大量廃棄時に備えて、既存の法制度などを整理し、リサイクルの推進に向けたガイドラインを策定した。
太陽光発電などの再生可能エネルギ―設備は、2012年に実施した固定価格買取制度により、大幅な導入拡大が見込まれている。使用済み太陽光発電設備の廃棄は、現在、他の廃棄物と同様に、廃棄物処理法に基づき処理することが可能だが、将来大量にこれらの設備が廃棄された場合に混乱が生じないことが重要となる。このため既存の法制度や留意事項など基本的な事項を整理し、ガイドラインを作成した。

■ガイドラインの概要と構成
▽ガイドラインの目的・位置付け
▽太陽光発電設備に関する基礎情報
▽太陽光発電設備のリユース・リサイクル・適正処分の全体像
▽使用済太陽光発電設備の撤去と取扱い
▽撤去の方法、運搬の方法、リユースの方法、リサイクル・適正処分の方法
▽参考資料:太陽光発電設備の性状、リユース・リサイクルの参考事例、リサイクルに係る費用対効果の分析、ガイドライン作成分科会委員名簿その他。

この中で「適正処分ルート」として(1)発電設備メーカールート(2)建設業者(ゼネコン、解体業者)ルート(3)施工業者ルート(4)リユース業者ルートの4つが考えられる。現状では太陽光発電メーカーから排出されるルートが量的には最も多いと推察されるが、いずれの場合も従来の産業廃棄物処理の流れのの中で処分が行われる。「現時点で問題点等は顕在化していない」としている。

※ガイドライン(全65ページ)は関連ファイルにあります。

関連ファイル(環境省):太陽光発電設備のリサイクル等の推進に向けたガイドライン(第一版)
http://www.env.go.jp/press/files/jp/102441.pdf