2000年09月20日
三菱化学、ウレタンシステム事業を三菱化学産資に移管
顧客ニーズに直結、組織体制強化へ
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱化学、三菱化学産資

 三菱化学は20日、ウレタン事業強化のため、10月1日付で機能化学品カンパニー中間体事業部で行っているウレタンシステム事業を全額出資会社の三菱化学産資(株)に移管する、と発表した。
 同社は1997年、三菱化学ダウの解散に伴い、建材用ウレタン原料販売事業を引き継ぐとともに同事業の拡大を図ってきた。しかし、さらに事業体制を強化していくためには土木、建築分野などに幅広く事業展開している三菱化学産資に移管し、顧客ニーズに直結した販売組織を活用した方が得策と判断した。
 三菱化学産資は、三菱化学のもつ情報力、技術力を背景に事業展開しており、今後は同事業の移管によって建材から産業資材までより幅広い展開をしていく方針。さらにエポキシ樹脂、アクリル樹脂などとのシナジー効果も期待できるとしている。
 なお、四日市工場でのMDIの生産及びTDIの販売はこれまで通り中間体事業部で取り扱うとしている。
 三菱化学産資の概要は次の通り。

1.社名   三菱化学産資株式会社
2.設立   昭和51年9月21日
3.資本金  20億円
4.本社   東京都千代田区丸の内1-8-2
5.社長   松本祐一
6.事業概要 各種産業用資材の製造、加工、販売及び研究開発
7.売上高  約450億円(2001年3月期予想)
8.従業員数 約400名