2016年04月06日
積水化の下水熱利用融雪システム、新潟市で採用
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:積水化学工業

積水化学工業は6日、環境・ライフラインカンパニーが手がける、未利用エネルギー活用システム「エスロヒート下水熱(管底設置型)」が、新潟市の道路融雪設備工事に採用され、効果が検証されたと発表した。同社にとっては2014年11月の発売以来、初の採用事例となった。

新潟市は2013年から「環境モデル都市」として低炭素型都市づくりを進めてきた。マイカーよりも公共交通機関の利用をと、新たな交通システム導入のための施設整備に取り組んできた。積水化学が提案する「バスターミナルに地下熱を利用した歩道融雪システム」についても採用を検討してきた。

この融雪システムは、地下に埋設されている更生後の合流管(2400mm×1700mm)の管底部約100メートルにわたって設置された採熱管と、歩道表面部に設置する放熱パネルで構成される。採熱管で下水から回収した熱を熱媒体である循環液に移し、それを放熱パネルで送ることで歩道に積もった雪を溶かすという新工夫のシステム。

ヒートポンプなどを使った加温・冷却ではなく、下水から得られた熱だけで融雪するという省エネシステムとして、今後さらに注目されそうだ。


ニュースリリース参照
http://www.sekisui.co.jp/news/2016/1281626_26478.html