2016年04月14日
味の素、電子材料事業強化へ米国に新拠点
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:味の素


味の素は、電子材料事業の強化の強化を図るため4月1日付で、米国カリフォルニア州シリコンバレーに100%子会社「味の素ファインテクノUSA」を設立、本格業務を開始したと発表した。

同社の電子材料事業は、アミノ酸の一種、グルタミン酸ナトリウムの利用研究の一つとして、1960年代にエポキシ樹脂硬化剤を開発したことから始まる。1998年には従来困難とされてきた液状樹脂のフィルム化に世界で初めて成功した。同年発売したフィルム製品「ABF」(商品名)は、半導体パッケージ用の絶縁材料として広く使われており、CPU(中央演算処理装置)用途を中心に、この分野ではトップシェアを有している。

同社は、引き続きABFのコンピュータ分野でのトップシェア維持と、スマートフォン等の新規分野でのシェア拡大を目指す。また健康・医療・エネルギーなどの社会インフラ、電子情報関連産業に対応し、新製品・新事業創出活動を強化する。今後は、シリコンバレーの新拠点を軸に顧客と一体となった開発型ビジネスを深化させる。

■「味の素ファインテクノUSA」の概要
◇社名  :Ajinomoto Fine-Techno USA Corporation
◇所在地 :米国カリフォルニア州クオアチーノ市
◇代表者 :桜井孝男
◇資本金 :100千米ドル
◇株主  :味の素ファインテクノ(100%)

ニュースリリース参照
http://www.ajinomoto.com/jp/presscenter/press/detail/2016_04_13.html