2016年04月25日
昭和電工、高耐熱・高強度アルミ板材 新製品開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:昭和電工

昭和電工は25日、高耐熱・高強度アルミニウム板材「ST60」の新グレード「ST60-HSM」を開発、量産販売に向けてサンプルワークを開始したと発表した。従来グレードと同等の曲げ加工性と熱伝導性を有しながら、アルミニウム合金(A6061)に匹敵する高強度を実現した。

「ST60」シリーズは2001年に自社技術で開発。これまで放熱性(熱伝導性)、強度に優れたアルミ材としてプリント配線基板やスマートフォン部品、液晶FPD用バックパネルなどの分野に向けて市場展開してきたが、最近は外観の優位性からアルミ製筐体としても需要が伸びてきた。これに伴いより高強度品へのニーズが高まってきた。

新開発した「ST60-HSM」は、物性的に熱伝導率、加工性、伸びなどは従来グレード(ST60-T8)と変わらないが、引張強さは300N/㎜2、耐力同280で、従来品の同260、同235をそれぞれ大きく上回っている。


ニュースリリース
高熱伝導・高強度アルミ板材「ST60」で新グレード品を開発
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1461560758.pdf