2016年04月26日
東レ、新規超低屈折率コーティング剤を開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東レ

東レはこのほど、反射防止機能に優れた超低屈折率コーティング剤を開発した。同剤をデジタルカメラやスマートフォンなどのレンズから入った光を電気信号に変換する部品であるイメージセンサーの反射防止膜として用いた場合、集光効率を向上させることが可能となり、感度向上に貢献する。
東レでは、今年3月からイメージセンサー用レンズの反射防止膜向けにサンプル出荷を開始しているが、今後は、反射防止機能を必要とするプリズムシートやレンズ部材等の光学部品・光学フィルムへの展開も視野に入れて応用開発を進めていく方針だ。
東レは今回、透明で耐熱性の高いポリマーであるポリシロキサンを用いて、分子設計技術の応用とナノコンポジット技術の進化により、屈折率1・33の超低屈折率かつ流動性を高度に制御した新しいコーティング剤を開発した。この新しいコーティング剤は、250℃までの耐熱性もあるため、はんだ実装など高温となるプロセスでも使用可能という利点がある。