1999年10月08日 |
JEPSRA、発泡PSリサイクル拠点マスコミに公開 |
最新技術披露、全国リサイクル率51・5%に |
【カテゴリー】:環境/安全 【関連企業・団体】:積水化成品工業 |
使用済み発泡スチロール(EPS)の回収、再資源化に取り組んでいるJEPSRA(発泡スチロール再資源化協会)は8日、実際のリサイクル現場を見てもらおうと、マスコミ関係者約40人を茨城県猿島郡境町にある積水化成品工業の「エプシープラザ境」に招き、見学会を開いた。 「エプシープラザ境」はJEPSRAがリサイクル推進のため全国会員各社の施設内に活動拠点として設置してきたもので、現在北海道から沖縄まで126カ所に開設済み。会員会社は206社だが、容器包装リサイクル法の施行を来年に控えて、さらに増やしていこうとしている。 リサイクルの方法には〓細かく粉砕してもう一度発泡スチロールに戻す〓熱や溶剤で溶かし再生ペット化し、そのままもう一度使う(以上マテリアル・リサイクル)〓燃料として温水プールなどの熱エネルギーにする(サーマル・リサイクル)、など主として3つの方法があるが、問題なのはリサイクル率。EPSの全国生産量は21万3,000トン(1998年)、国内流通量18万2,000トンと、このところ数量は横ばいだが、拠点の拡大や技術の向上によって回収処理率は急上昇しており、同協会によると、98年のリサイクル率はマテリアルで31.2%、サーマルを含めると51.5%に達したという。「発泡スチロールには衝撃に強い、水を通さない、軽いなど多くの特性があるのでリサイクル率を高め、環境にもやさしい素材であることをもっと知ってもらいたい」と同協会ではいっている。 |