2000年09月18日
昭電と台湾PPのC3価格交渉が物別れ
FPCはスポットベースで話し合い継続
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:昭和電工

 昭和電工が台湾ポリプロピレン(TPP)との間で進めていたプロピレンの10~12月期分の輸出価格交渉は物別れに終わった。これは、昭和電工が原料ナフサの高騰を理由に7~9月期分をトン当たり65ドル上回るC&F540ドルを提示したのに対してTPPが500ドルを主張して譲らないままきたことによるもの。
 このため昭和電工は、同期中にTPPに輸出する予定であった約1万5,000トンのプロピレンを、同社の希望価格が通る公算が強いフィリピンや中国などに振り向けることにして、これらの国と交渉に乗り出している。話し合いは順調に進んでいるという。
 この結果、TPPは昭和電工以外のセンターに新たなソースを見つけるか、あるいはPPの大幅な減産に踏み切るかのどちらかを選択することになる。
 また、これに並行して進められていた昭和電工とFPCとの間のコントラクトものの価格交渉も不調に終わった。ただしFPCは、今後はスポットベースで折衝を継続していく構えのようだ。