2016年05月09日
宇部・三菱レ・JSR「ABS樹脂事業」統合
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:JSR、宇部興産、三菱レイヨン

宇部興産、JSR、三菱レイヨンの3社は9日、ABS樹脂事業を統合することで基本合意したと発表した。今年10月31日をめどに合併に関する最終契約を締結する。新会社は2017年10月1日付で発足の予定。社名や合併比率などの細目をそれまでに決める。

宇部興産と三菱レイヨンは折半出資によるUMG ABS(本社:東京都中央区、井伊康明社長)、JSRは100%出資のテクノポリマー(本社:東京都港区、佐島康貴社長)を通してABS樹脂事業を推進してきたが、国内需要が伸び悩むなか、国際競争力を確保していくためには、事業統合が最善と判断した。

テクノポリマーは現在四日市に年産25万トン、UMGは宇部と大竹に計同15万トン設備を持ち、両社合わせたABS生産能力は年40万トンと国内全生産能力(約70万トン)の50%以上を占める。

「40万トンといっても、海外には台湾・奇美実業の年産180万トンをはじめドイツや韓国などに100万トン以上のメーカーが何社もあり規模では遠く及ばない」(宇部興産)といっている。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1462775990.pdf