2016年05月19日
中外製薬、肺がん剤「アレセンサ」米学会で発表
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:中外製薬

中外製薬は6月4日から米国シカゴで開催される米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会に、同社のALK融合遺伝子陽性の非小細胞肺がん患者を対象とした「アレセンサ」の国内第3相臨床試験(J-ALEX)結果を発表する。

J-ALEX試験は、同社が実施したアレセンサとクリゾチニブの有効性および安全性を比較した第3相非盲検ランダム化比較試験で、登録された207名の非小細胞肺がん患者に投与しデータをとった。主要評価項目は、独立効果判定委員会の判定による無憎悪生存期間、副次的評価項目は全生存期間、奏効率および安全性などだった。

試験の結果、クリゾチニブ単独投与群に対するアレセンサ単独投与群の無憎悪生存期間のハザード比は0.34で、アレセンサ単独投与群で統計的に有意な生存期間の延長が認められた。他の方法で行った試験でもアレセンサ単独投与の結果、期待以上の無憎悪生存期間の延長が統計学的有意に示され、治療関連死は認められなかった。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1463620982.pdf