2016年05月20日
三井化学パートナーの超小型EV試作車が完成
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:三井化学
超小型EV試作車

三井化学が素材面で開発パートナーとして参加している、rimono(本社:東京都中央区、伊藤慎介社長)の超小型電気自動車「rimoro(リモノ)」が20日、初代試作車(プロトタイプ)=写真=を公開した。
大人2人乗りのミニカーだが、自転車と同じバーハンドル。全長2・2メートル、幅1メートル、重量320キログラムで、最高時速は45キロ。手元のハンドルでスピードを調整する。内外装に三井化学が提供した素材を使用した。駐車スペースは従来の4分の1で済む。
同社は設計・開発専業で、製造・販売は今後外部委託する。
現行法では2人乗り自動車が認められていないため、市場投入時には1人乗りミニカーとして発売する。
価格は100万円程度を想定、当面50台の販売を目指す。欧州では2人乗りミニカーが認められているため、日本でも法改正を働きかけていく方針だ。

rimonoの伊藤社長は経産省出身の“異色経営者”として知られる。元トヨタ自動車デザイナーの根津孝太取締役と共同でベンチャー企業として立ち上げた。「誰でも安心して、簡単に乗れる超小型電気自動車」をコンセプトに開発してきた。子育て世代や高齢者の新しい交通手段として今後普及に力を入れる。