2000年09月14日
東ソーと三菱化学のエチレン相互融通量、今年度は2~3万トンに
南陽事業所でのエチレン受け入れを開始
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:東ソー、三菱化学

 東ソーと三菱化学は、今年末に三菱化学が四日市事業所のエチレン製造設備を休止することに伴いエチレンの相互玉融通を行うことを決めているが、既に東ソーが三菱化学・水島事業所から南陽事業所への受け入れを開始、今年度の融通量は契約量の6割程度となる2~3万トンとなる見通しだ。
 両社では、四日市地区では東ソーが三菱化学に年間約5万トンのエチレンを供給、同量を南陽事業所で三菱化学が東ソーに供給するという相互玉融通を実施することを決めている。今年度については、三菱化学がエチレン設備を休止する年末までは東ソーが先取りする形でエチレンを受け入れており、1月以降から四日市での本格的な三菱化学への供給を開始する。
 東ソーでは、自社の南陽事業所向けにエチレンを四日市から運搬していたが、相互融通の開始により運搬量がほぼゼロとなり、物流面での合理化効果が期待されている。一方、三菱化学でも、PE(ポリエチレン)など誘導品の稼動は継続するため、自社の鹿島事業所からエチレンを運搬して供給するが、東ソーからパイプラインによる供給を受けることにより運搬量が低減されることになる。