2016年06月03日 |
NEDO「石炭ガス化燃料電池発電」プロジェクト進む |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:NEDO |
「石炭ガス化燃料電池複合発電(IGFC)実証事業」に取り組むNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は、2021年度に予定している二酸化炭素(CO2)分離・回収型IGFCの実証運転開始に向け、新たに「ガスタービン燃料電池複合発電(GTFC)技術開発」と、「燃料電池石炭ガス適用性研究」に着手する。 「GTFC技術開発」では、中小型(10万Kw級)の要素技術確立、「燃料電池石炭ガス適用性研究」では1GFCシステムの検討、燃料電池モジュールの石炭ガス適用性研究を行い、次世代火力発電技術の早期確立を目指す。 計画は3段階に分かれており第1段階(2012~18年度)で「酸素吹石炭ガス化複合発電(IGCC)」15年度から実証、試運転を開始した。17年3月から本格実証に入る。第2段階(2016~20年度)では、完成したIGCC設備に燃料電池を付設して、CO2分離・回収型酸素吹IGFCの実証を開始する。第3段階(2018~21年度)では発電容量や電池モジュールに対する石炭ガスの適用性など、次世代火力発電技術を最終確立する。 現在のところは第2段階。今回着手するのは「ガスタービン燃料電池複合発電(GTFC)技術開発」と「燃料電池石炭ガス適用性研究」の2件。いずれも第3段階研究につなげる重要プロジェクトとなる。 事業総額は51億円規模。事業委託先は以下の通り決まった。 ◇「ガスタービン燃料電池複合発電(GTFC)技術開発」 :三菱日立パワーシステムズ、日本特殊陶業。 ◇「燃料電池石炭ガス適用性研究」 ・IGFCシステムの検討 :電源開発、中国電力。 ・燃料電池モジュールの適用性研究 :電源開発。 |