2016年06月03日 |
日本ゼオンと産総研「CNT実用化研究ラボ」設立 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:日本ゼオン |
日本ゼオンは3日、産業技術総合研究所と共同で、カーボンナノチューブ(CNT)の実用化・量産化を目的とした「日本ゼオン-産総研 カーボンナノチューブ実用化連携研究ラボ」を茨城県つくば市の産総研つくばセンター内に開設したと発表した。 産総研が開発したCNT合成法「スーパーグロース法(SG法)」の実証プラントなどの基盤研究設備を使用し、両者研究員が一体となって、CNTの高効率合成法や量産化技術の開発にあたる。CNTの工業材料としての展開やさらなるコストダウン、生産性向上をめざす。 CNTは、炭素原子が網目のように結びついた直径ナノ単位の日本発新素材。鉄の数十倍の強さを持ち、しなやかで高熱や耐薬品性にも優れるなどから“驚異のマテリアル”として注目されている。 日本ゼオンはNEDOプロジェクトにも参画し、SG法による高品位CNT(SGCNT)開発に取り組んできた。2015年11月には世界初の量産工場を徳山工場(山口県)内に完成した。 関連記事(2015年11月4日付) http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile/NCODE/43989 SGCNTは他のCNTと比べて高アスペクト比、高純度、大表面積を示すなどの特長を持つ。このため高性能キャパシタ、高機能ゴム材料、高熱導電材料など、画期的な性能を備えた次世代素材として、今後、大きな伸長を見せると予想されている。 ニュースリリース http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1464937406.pdf |