2016年06月09日
理研、新元素「ニホニウム」IUPACがレビュー
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理化学研究所は8日夜、日本発見の113番新元素「ミホニウム」、元素記号「Nh」について、国際純正・応用化学連合(IUPAC)が同日一般への意見公募(パブリックレビュー)を開始したと発表した。パブリックレビューは5カ月間行われ、その後、今年末ごろIUPACから正式に元素名・元素記号として発表される。

元素名および元素記号案は今年3月、理研仁科加速器研究センター超重元素研究グループの森田浩介グループディレクター(九州大学教授)を中心とするグループがIUPACに提出していた。
森田グループは2004年7月に原子番号113の元素合成に成功し、05年4月、12年8月にも合成に成功した。15年12月には森田グループによる発見がIUPACによって認定され、同グループに命名権が与えられた。

パブリックビューが開始された8日、森田浩介ディレクターは「人類の知的財産として将来にわたり継承される周期表に、日本の研究グループが発見した元素とその名前が載ることは大変光栄なことです。応援してくださった皆さんに感謝します」とのコメントを発表した。