2000年09月13日

日本ポリスチレン、PS4次値上げ~10月出荷分からキロ10円

【カテゴリー】：原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】：東洋スチレン、日本ポリスチレン

日本ポリスチレンは13日、PS(ポリスチレン)の価格について、10月出荷分からキログラム当たり10円の値上げを実施する方針を固め、ユーザーとの交渉を開始した。ナフサ価格の高騰が続いており、採算が悪化していることが実施の理由。 　PSの値上げは、昨春から今春にかけて3度にわたって実施されており、今回は第4次の値上げ打ち出しとなる。同社の説明によると、国産ナフサ価格は今年5月に10~15円で決着した3次値上げの際には、キロリットル当たり1万8,000~9,000円で、その時にはたとえナフサ価格が1万5,000~6,000円に下がっても、また2万円台に上昇しても値上げを行わない方針であった。しかし、実際には2万2,000~3,000円、さらには2万5,000円まで上昇する可能性も出ているのが現状であり、2万2,000~3,000円見合いでPSの価格改訂を実施することにしたもの。 　なお、PSの値上げについてはすでに東洋スチレンが同じく10円幅で値上げ交渉に取り組んでいるが、エー・アンド・エム(A&M) スチレンは原料SM(スチレンモノマー)の国内価格動向を見極めた上で慎重に検討していく方針となっている。