2016年06月14日 |
富山化学のエボラ熱薬、政府がギニア援助向け調達 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:富山化学、富士フイルム |
富士フィルムは14日、グループ会社の富山化学工業(本社:東京都新宿区、菅田益司社長)が開発・製造中の抗インフルエンザウィルス薬「アビガン錠」(一般名:ファビピラビル)が、ギニアのエボラ出血熱対策を目的とした日本政府の緊急無償資金協力として採用されたと発表した。日本政府は富士フィルムから約2000人分を買付け、ギニア政府に提供する。 エボラ出血熱はウィルス性の感染症で致死率が20%~90%と高いのが特徴。最近では2014年8月に西アフリカで流行し世界中に恐怖を与えた。その際フランスの国立研究機関(Insem)が緊急実施した臨床試験で「アビガン」の有効性が認められた。 エボラ出血熱の流行は昨年末にWHO(世界保健機構)から終息宣言が出たが、今年3月には再びギニアで新たなエボラ出血熱感染者が確認された。ギニア政府から今回、日本政府に対して「アビガン錠」提供の要請があり、日本政府も応じることにした。 ニュースリリース http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1465872098.pdf |