2016年06月14日
プラ循環協会長に淡輪氏、副会長に角倉氏
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:三井化学、プラスチック循環利用協会
プラ循環協 淡輪敏会長

プラスチック循環利用協会は14日の通常総会及び臨時理事会で、任期満了の浅野敏雄会長(旭化成取締役常任相談役)と宇田川憲一副会長(東ソー取締役相談役)の後任として、会長に淡輪敏・三井化学社長(石油化学工業協会次期会長)、副会長に角倉護・カネカ社長(塩ビ工業・環境協会会長)を選任した。任期はいずれも2年。

淡輪新会長は同日記者会見し、今後の重点課題として「第1にLCA(ライフサイクルアセスメント)基礎データの提供、第2にプラスチックのマテリアルフロー図の作成、第3に環境教育支援の3つをコア事業とし、資源効率性の向上と3R推進に取り組みたい」と語った。

さらに、「わが国の廃プラスチック再利用率はマテリアルリサイクル、ケミカルリサイクル、熱回収などとして83%にまで達しており、世界トップクラスといえる。ちなみにEU全体では67%、中国は49%で、日本は極めて高い」と指摘、「国際会議などを通じて、日本がリードして対応していくことも考えたい」と強調した。
また、「近年、議論が高まってきた海洋ゴミ問題について、プラスチック工業連盟と協力して対応を進めたい」と、深刻化する海洋ゴミ問題への対抗にも意欲を示した。