2016年06月15日
ナノエッグ社、世界初の薬用育毛剤開発、発売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:NEDO

NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は14日、聖マリアンナ医科大学発のベンチャー企業であるナノエッグ(本社:神奈川県川崎市、山口葉子社長)がNEDO事業の成果をもとに、脱毛のメカニズムを発見し、髪の毛根まで有効成分を浸透させる世界初技術を開発したと発表した。またこれをもとに、女性用薬用育毛剤「ふわり」を開発、6月27日から販売開始する。

加齢とともに抜け毛が増えるのは男女に共通だが、原因についての詳細研究は進んでいなかった。ナノエッグは、2009年度からNEDOの助成を受け、効果的脱毛症治療剤の開発に取り組んできた。臨床研究を重ねた結果、毛根に有効成分を浸透させ毛髪環境を整える新発想の技術(経皮吸収性)を生み出した。

ナノエッグが開発した特殊ジェルが皮膚ホメオスタシス機能(皮膚の状態を一定に保つ機能)のスイッチを入れ、薬剤の経髪吸収性を向上させるとしている。