2016年06月15日
角倉VEC会長「PVCの国内出荷しばらく好調続く」
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

塩ビ工業・環境協会(VEC)の角倉護会長(カネカ社長)は15日、就任後初めての定例記者会見で、今年に入って塩化ビニル樹脂(PVC)の国内出荷が比較的順調に推移していることについて「原油価格が落ち着いて推移してきためで、しばらくは好調な状態が続くだろう」との見通しを示した。輸出も月間5万トン前後の安定的な推移をみせているが「何と言っても、インドでの需要好調の動きが大きい」と指摘、当面、インドでの需要堅調が続くとの見通しを明らかにした。

VECは15日、PVCと塩化ビニルモノマー(VCM)の5月の生産・出荷実績を発表した。PVCの生産は12万5788トン、前年同月比4・3%増で2カ月連続のプラスとなった。プラント定修前の在庫積み増しが影響。国内出荷は7万6007トン、同3・0%増で2カ月ぶりの前年比増。用途別にみると、パイプなどの硬質用、軟質用、電線・その他の3用途が揃ってプラスとなった。輸出は4万9571トン、同0・6%減、国内総出荷は12万5578トン、同1・6%増で2カ月連続のプラスとなった。
一方、VCMはプラントの定修入りに伴い生産が18万9602トン、同12・9%減だった。国内出荷は12万9975トン、同1・0%増で2カ月ぶりのプラス、輸出は7万6537トン、同18・4%減となった。国内出荷を優先するため、輸出を抑制したとみられる。出荷総計は20万6512トン、同7・2%減となった。


ニュースリリース(5月実績)

塩ビ樹脂
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1465965882.xls

塩ビモノマー
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1465965882.xls