2016年06月21日
武田薬品、世界初ノロウイルスワクチン実地試験入り
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:武田薬品工業

武田薬品工業は21日、現在開発中で世界でも唯一となるノロウイルスワクチン(TAK-214)の臨床第2相後期となる有効性フィールド試験を開始したと発表した。

同試験は18歳から49歳までの健康成人男女を対象とした二重盲検無作為割付プラセボ対照試験で、これによりノロウイルスに起因する中等度から重度の急性胃腸炎に対するワクチン(筋肉内注射投与)の予防効果を検討する。

ノロウイルスは下痢、嘔吐、腹痛、吐き気や時には発熱を特徴とし、臨床的に重篤な脱水症状を引き起こすこともある腸管感染症として知られている。世界中で年間約7億人が発症するとされ、感染率が高い。とくに低所得国では毎年20万人以上がノロウイルスの感染で死亡していると推定されている。