2016年06月21日
東レ、炭素繊維トレカのエアバス社向け供給拡大
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東レ

東レは21日、欧州エアバス社の超大型機「A380」の一次構造部材向けに同社の炭素繊維「トレカ」を使用したプリプレグ(炭素繊維複合材料)が認定され、このほど同社ドイツ工場に向けて供給を開始したと発表した。

東レは、2010年5月にエアバス社の親会社であるエアバス・グループ社と航空機用炭素繊維プリプレグの供給に関する長期供給基本契約を締結しており、今回も同契約に基づき材料認定された。東レはこれまでもエアバス社向けに航空機用素材としてトレカを供給してきたが、プリプレグの採用は今回が初めて。

また、トレカは2016年1月にエアバス社の新型小型機「A320neo」初号機に搭載されている米国プラット&ホイットニー社製エンジンのファンケース向けにも採用が決まった。2017年に就航予定の新型中型機「A330neo」の一次構造部材にも採用されるなど、エアバス社向けの炭素繊維供給が拡大している。引き続き航空機用途向け展開に注力していく方針だ。