2016年06月27日 |
三菱レイヨン、大竹でラージトウ炭素繊維増強 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:三菱レイヨン |
三菱レイヨンは27日、大竹事業所(広島県大竹市)で、ラージトウ炭素繊維の年間生産能力を現在の2700トンから3900トンに増強すると発表した。2017年7-9月期に稼働開始の予定。 これにより、2016年内に稼働する米国サクラメントのレギュラートウ炭素繊維工場の能力増強と合わせ、2017年には現有年産能力1万100トンから1万3300トンに約3割増加する。 同社は、航空機や圧縮ガスタンク用に使用されるレギュラートウ並みの物性と品質を持ちながら、大型部品成形時に高い生産性を実現する「高機能ラージトウ」という独自の炭素繊維を開発し、2011年7月の大竹事業所炭素繊維工場の稼働以来、用途開発を進めてきた。 とくに、風力発電向けの需要が旺盛なことから同社の高稼働状態が続いているうえ、自動車の軽量化材料としても高機能ラージトウを用いた各種中間材料の引き合いが増えていることから、今回、能力増強を決定した。能力増強後の大竹事業所の炭素繊維工場は、単独製造ラインとして世界最大規模となる。 |