2016年06月28日
富士フィルム、開発中の抗がん剤、米国で効果確認
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:富士フイルム

富士フィルムは28日、進行性固形がん患者に対する抗がん剤「FF-21101」の米国第1相試験で、同剤の抗体ががん組織に集積することが画像診断で確認できたと発表した。これにより、抗体に結合させた放射性同位元素(RI)から放出される放射線で幹部を治療することが期待できる。

「FF-21101」はRIを結合させた抗体(Armed抗体)を用いた抗がん剤で、直接がん組織を攻撃することができるため、患者の免疫機能の状態に関わらず、高い治療効果が期待できる。また放射線により、抗体のがん組織への集積を確認することができる。今回「FF-21101」を投与4した4名中3名の患者に画像診断で集積が確認できた。

今回の成果は、6月26日にフランス・パリで開催された国際シンポジウムで米国テキサス州立大学MDアンダーソンがんセンターのV.サビア医師から報告された。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1467094163.pdf