2000年09月11日 |
エクソン・モービル、アジアでPPのプレセールス開始 |
シンガポール工場の竣工式は12月22日 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:三菱化学 |
わが国のポリオレフィン業界筋によると、エクソン・モービルケミカルは中国を中心にアジア地域でPP(ポリプロピレン)のプレマーケッティングに乗り出した。OPPを始めとしたフィルム用品種と射出成形用グレードを主たる対象にしているようだ。 現在同社は、シンガポールのケミカルアイランドの一角で年産80万トン能力のエチレンプラントと同48万トンのL-LDPE装置、それと同30万トン能力のPP設備の建設作業を進めているところ。工事はいずれも最終段階に入っており、12月22日には現地で全設備の竣工披露式が行われる予定。 これらの製品のうちのPPについては、エクソン・モービルと三菱化学の折半出資会社「マイテックスポリマーズ・アジアパシフィック」が年間10万トンを引き取ってアジア・オセアニア地区で販売するとともに、1部をコンパウンドに加工してアジア地域の自動車メーカーに供給していく計画。したがって、エクソン・モービルによる直接販売数量は最大年20万トンということになる。 同社の進出によって、これからのアジア地域のPP市場では既存のアジア勢力とモンテル、エクソンの2大ニューカマーとの間で激しいシェア争いが繰り広げられることになりそう。 |