2016年07月06日
NEDO、水素専焼タービン開発2テーマ追加
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:NEDO

NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は5日、2030年以降の水素社会実現に向け、新たに水素専焼タービン燃焼器の先導的な研究開発2テーマに着手すると発表した。研究期間はいずれも2016-17年度の2年間。

<採択テーマと委託先>
【水素専焼対応型Dry Low Nox高温ガスタービンの研究開発】
◇委託先 :三菱日立パワーシステムズ、三菱重工業

数百MW級の発電事業者向け大型ガスタービンに適用可能な水素専焼ドライ低NOx燃焼器の開発に向けて、クラスタバーナの大型高温化及び燃焼器特性の評価などの技術開発を行う。燃焼器の構造成立性の検討、縮小モデルバーナの解析検討および設計・製作を行い、火炎形状の適正化、安定燃焼の実現、低NOxの実現を目指す。

【水素ガスタービン燃焼技術の研究開発】
◇委託先 :川崎重工業

数MW級の自家用発電向け水素ガスタービン発電において、キーコンポーネントとなる水素専焼ドライ低NOx燃焼器の研究開発を行う。数値流体力学(CFD)解析を用いた流動、燃焼ガス分布の予測により、燃焼器形状の検討を行う。設計・試作した燃焼器は高圧水素燃焼試験を行い、低NOxで安定燃焼の達成を目指す。