2016年07月06日 |
経産省「南鳥島レアアース開発に価格リスク」 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経済産業省と石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は6日、南鳥島の排他的経済水域(EEZ)に賦存するレアアース堆積物の資源ポテンシャルについて、「生産コスト的には市場規模が小さいだけに価格が乱高下する可能性が高く、開発リスクも高い」とする評価結果をまとめた。 「海洋基本計画」および「海洋エネルギー・鉱物資源開発計画」に基づき、2013年度から3年間に計70本の試料採取を行い現地レアアースの賦存状況などを調査した。 調査は高濃度特性と大深水性を踏まえて、将来の開発・生産を念頭に行った。 基礎的な生産技術をベースに、揚泥量3500トン/日規模の生産システムで検討した。 20年間の投資額は2622億円、償却費は年間128億円、売上高は過去10年間の平均価格で約237億円、10年間のうち最高価格では796億円と算定した。 この結果、「レアアースの価格が過去最高の水準で20年間維持される場合には、経済性を見いだせることが示唆された」とした。さらに「将来、開発の可能性を見極めるためには、より正確な資源量の把握や価格・技術の動向などから最適なシュミレーション構築を図る必要がある」と報告した。 ニュースリリース参照 http://www.meti.go.jp/press/2016/07/20160706004/20160706004.pdf (評価報告書のポイント) http://www.meti.go.jp/press/2016/07/20160706004/20160706004-1.pdf (評価報告書全文) http://www.meti.go.jp/press/2016/07/20160706004/20160706004-2.pdf |