2000年09月11日 |
ポリオレフィンフィルムの出荷、7月は低調 |
3ヶ月ぶりに3品種全てが前年割れ |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:日本ポリオレフィン、日本ポリオレフィンフィルム工業組合 |
日本ポリオレフィンフィルム工業組合は11日、同組合に加盟しているポリオレフィンインフレーションフィルムメーカーの7月の出荷実績をまとめた。それによると、インサイダー226社の総出荷量は前月比97.2%、前年同月比96.1%の6万6,367トンとなった。LDPE製品、HDPE製品、PP製品の3種類の製品全てが前年同月の実績を下回っている。全品種の前年割れは3ヶ月ぶり。今年に入ってから3度目。 これまで堅実な伸びを遂げてきたL-LDPE製品もマイナス成長となっている。農業用は7.7%増と引き続き好調であったが、主力の一般包装用は2.1%減となり、その結果、トータルでは1.3%の減少となった。輸入品の増加が少なからず作用していそう。 HDPE製の強化極薄用フィルムは6.7%減と大幅に落ち込んだ。これも安価な輸入品の増大がストレートに影響してのものと見られている。IPPも不振が続いている。文具メーカーなど需要家の中に製品の生産拠点を海外に移すところが出てきたことが要因の一つと見る向きが関係筋には多い。 これに伴う1~7月の累計は、LDPE製品が0.3%増とかろうじて前年同期を上回ったものの、他の2製品がそれぞれ2.3%減、6.4%減となったため合計ではわずか0.8%ながらも前年割れとなっている。L-LDPEフィルムの累計は1.8%増である。 http://www.c-nt.co.jp/data/po/2000film.html">2000年ポリオレフィンフィルム出荷実績(表) |