2016年07月07日 |
昭電、千代田化、丸紅「植物工場」海外展開 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:昭和電工、千代田化工建設、丸紅 |
昭和電工、千代田化工建設、丸紅の3社は7日、昭電が開発した「完全人工型植物工場」の海外展開を推進していくことで一致したと発表した。 植物工場とは、光、温度、湿度、養液供給などを屋内で人工制御し、年間を通じて計画的に安全・安心な野菜を生産するシステムのこと。昭電の「S法」(SHIGYO法)は、植物の光合成に最適なLEDを使用する点に特長がある。照射するLED光の波長と強度を制御することで、効率的な生産だけでなく野菜の味や硬さまでコントロールできる。 3者協力の第一弾として、このほど、アラブ首長国連邦(UAE)最大財閥のアルグレア(AlGhurair)グループと共同で2017年1月、ドバイに植物工場の実証プラントを完成させることが決まった。中東地域は雨が少なく水の確保が難しい。植物工場は地元のニーズにぴったりとなる。約1年間フィールドテストして栽培ノウハウをつかみ、中東各地にマーケッティング展開していく方針だ。 北欧やロシアなどは逆に日照時間が少なく寒冷地が多い。アフリカには荒廃した地域が目立つ。こうした地域にも植物工場は有効となる。季節を問わず年間を通して安定してレタスなどの葉物野菜が収穫できる。海外市場開拓には今後弾みがつきそうだ。 ニュースリリース http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1467857725.pdf |